花粉症とは全く無縁だと思って20年以上過ごしていたのに、横浜に引っ越して3年間は室内でも花粉症に悩まされてます。
寝室のエアコンの配管が窓の隙間から伸びており、閉まりきっていない窓から冬は隙間風。春は花粉が舞い込んできます。助けてくれアーフェン。
そんな2月下旬。新作の発売が明後日に迫ったオクトパストラベラーを約4年越しにクリアした感想になります。
ネタバレあります。ご注意ください。
オクトパストラベラーの紹介
オクトパストラベラーは2018年7月13日に発売されたswitch用のRPGで現在はSTEAMでも配信中。
昨年発売のトライアングルストラテジーやライブアライブリメイク、発売予定のドラクエ3リメイクにもさいようされてる
HD2Dと呼ばれる表現方法の先駆けとなったタイトルでもある。
RPGの黄金期ともいえるスーパーファミコンのRPG画面をほうふつとさせる画面構成。
精密なドット絵と3Dグラフィックのマリージュによって表現される自然あふれる中世風の舞台が何よりもの魅力。
8人の主人公はそれぞれ旅の目的がことなるなかそれぞれが素性にあった個性を身に着けておりそれをらを駆使した探索や戦闘の奥深さ。
8それぞれのシナリオの良さとさらにその果てに待ち受ける巨大な敵との闘い。
そして何よりオクトパストラベラーと言えば!みたいな名曲の数々。
やっぱRPGはスクエニだよな!と言わせてくれる至高の1作です。
8人分の旅の感想
誰が一番良かったと聞かれるとかなり悩みどころですがあえて順位をつけるならオルベリク編。
かつて仕えていた国の王を親友の裏切りにより亡くし、守るべきものを失った剣士が戦い続ける理由を見つける物語なのですが
まさに剣士の戦い。最後の敵以外に極悪人のような敵はおらず、一度は対峙するも負けると潔く負けを認めオルベリクも命までは取らない清さ。
そしてなにより3章のクライマックスで静寂の中に突如現れる決闘コマンドの痺れること。
それと対極になるかのように愛憎渦巻くプリムロゼ編。
名のある家の生まれでありながら幼いころに両親を目の前で殺されて以降、
踊り子として汚いおっさんに雇われるうちに仇であるカラスの入れ墨の男に出会い父に手をかけた3人の男を順番に消していく復讐の物語。
最後の最後まで信じたものに裏切られ、自身の復讐に正当性を求めながら半ば暴走気味に復讐を成し遂げるプリムロゼ。
特に4章が切ない。マジで幸せになってほしい。
裏ボス戦で驚異の活躍を見せ、それまで自分のシナリオをクリアするまでレベル1のまま倒れてたアーフェン。
幼少期に死に至る病から救ってくれた旅の薬師の影を追うように世界中で薬師として旅をする物語。
個人的にはオルベリクの次に好きなシナリオです。
特に4章が素晴らしい。旅の果てなんだから8人分全員いい話なんだけどアーフェン編は特にいい。
みんな大好きトレサ編。
実家のある街に偶然訪れた元伝説の海賊レオンから譲り受けたとある旅人の手記を手に自分だけの宝物を探しに行く商人の物語。
声やらしぐさやらがいちいちかわいいトレサがこれでも成人済みという衝撃の事実。
さらに驚きなのはこの手記を書いた人物の正体。
8人のそれぞれの旅の黒幕は裏で共通の何かを感じさせる終わり方をする中でアーフェンとトレサはそこまで関連性のないように見えて
実はこの先に待ち構える裏ボスにかなり重要な関連性があると知った時の衝撃。
8人バラバラの目的であったはずの戦いが全員分の旅を終える頃に1つの共通の敵に向かって収束するのを感じたきっかけになるシナリオでした。
大切な人の死を乗り越えるオフィーリア編。まさかの幼少期編の存在で動画が取れなかったことを悔やまれたハンイット編。
プリムロゼの次ぐらいにダークトーンなテリオン編。もはやギャグパートと言っても過言ではないサイラス編。
どれが1番決めきれないぐらいそれぞれのシナリオが印象的でした。
システム周りの感想
オクトパストラベラーはRPGの大定番でもあるターン性のRPGでありながら、たぶんFF13あたりから頻繁に採用されるようになったブレイクの概念。
ブレイブリーデフォルトのいえばともいえるブーストの概念といった最新のシステムを取り入れながら難易度は非常に高く硬派なRPGに感じました。
特に1章の最初の4人を集めることろまではこちらの手数も少なく、装備も整ってない状況から結構な物量の雑魚戦や高難易度のボス戦が待ち受けており
なかなか出し惜しみの出来ない緊張感を感じれれます。
もちろんこれを突破するためにレベル上げも必要なわけですが、オクトパストラベラーにはフィールドコマンドと呼ばれる
フィールドを歩いているときに各キャラクターが使える専用のコマンドがあり、たとえばサイラスには聞き出すという自身のレベルに応じて
一定の確率で対象の持つ情報を開示させるコマンドがある。
さらにこのコマンドには王道と邪道があり、王道コマンドは指定の条件を満たしていれば確実に成功するコマンド。
邪道は条件を無視して発動するがレベルに応じて成功率が異なるもの。
8人それぞれ王道と邪道で対をなすようになっており
正道
アーフェン【聞き出す】:必要レベルに到達していれば100%情報開示
トレサ【買い取る】:お金を払って対象の所持品を買い取る
オフィーリア【導く】:必要レベルに到達していればNPCを引率、戦闘に参加させられる。
オルベリク【決闘】:必要レベルに達していればNPCに戦いを挑める。負けても信用を失わない。
邪道
サイラス【探る】:レベルに応じて確率でNPCの情報開示
テリオン【盗む】:レベルに応じてNPCの所持品を盗む
プリムロゼ【誘惑】:レベルに応じてNPCを引率、戦闘に参加させられる
ハンイット【けしかける】:捕獲した魔物で戦いを挑む。負けると信用を損なう。
邪道コマンドはレベル制限がない代わりに同じ町で5回失敗するとフィールドコマンドが使えなくなり
酒場で安くないお金を支払うまでシナリオ進行もできなくなります。
その代わり正道だと後半で引率させられる協力なNPCや装備を序盤から手に入れることができるため
メインシナリオだけならブレイクシステムが苦手でも序盤から最強アイテムを手に入れて一気に難易度を下げることもできます。
有名な攻略法だととある酒場のオッサンが最初の町にいるにも関わらず誘惑の成功率が3%な変わりに
そのおじさんを戦闘中に出せば2章ぐらいまでのボスはそのおじさんが1.2発殴るだけで倒せてしまうなど。
邪道は最低でも3%の成功率が確保されているため失敗してもロードを繰り返せば手に入れることができるため
これでクリアすることも想定済みと思うと難易度を自分で決められる面白いシステムですね。
正直装備が整って来るとメインシナリオが消化試合になるぐらいにはヌルゲーと化すのですがこの後に待ち受ける裏ボスの強さを思うと
8人分のメインシナリオってシナリオ付きのチュートリアルだったのでは?となりました。
旅の果ての感想
8人分のシナリオをクリアしたことにはパーティの平均レベルがおそらく47.8ぐらいになっており、
アビの組み合わせ次第では各章のラスボスが1ターンキルできるぐらいの強さになっているかと思います。
そんな中隠しジョブがあったり、ラスボスが散り際に何か共通の存在に手引きされていたようなことを言っていたりした中
とあるサブクエストをクリアすると出現するのがこの【旅の果て】というサブクエスト。
オクトパストラベラーの裏ボスにしてここ数年のRPGの裏ボスの中でも屈指の難易度のを誇る存在との戦いになります。
ちなみに8人分のメインシナリオをクリアした時点の平均レベルは47ぐらいと記憶しています。
8人分のシナリオを終わらせてサブ上を済ませればいつでも挑める敵ではありますが驚きなのはその内容と敵の恐るべき強さ。
イベントが発生するとある場所に付くとここから先は引き返せないというご丁寧な説明ののち、中に入るとクリア留守まで外に出ることができず。
さらにそこからシナリオで登場した黒幕とのボス戦(強化Ver)を8人分、終わったらいよいよ本命の裏ボスとの闘い。
正直ボスラッシュはステータスこと強化されてますが内容は変わらないので正直消化試合。問題はこの後のラスボス戦。
難易度がこれまでと段違い。これまでゴリ押しで突破してきた自分は全くゴリ押しが聞かないことに驚愕しながら全滅し。
さらにこれが最初のボスラッシュからやり直しであること知り別にこれやらなくてよくね?となります。
がしかしこの裏ボス戦。というよりこのクエスト。旅の果てという名前がついている通り、
これまで各シナリオの節々に見えていたとある存在に関する答え合わせをするシナリオであるために
この裏ボスを倒して旅の果てを見届けることで初めて完結と言えます。
裏ボス、ガルデア戦はオクトパストラベラーの戦いを求められる戦いでした。
ただブレイクし続けてHPを削ればいいというわけではなく、ちゃんとタイミングを計りブレイク後に畳みかける準備を整えてからでないと
時間ばかりが経過しどんどん不利になる緊張感とされにその戦略を破壊する嫌がらせの数々への対策も求められました。
加えて本体を攻撃する前に先に倒さなければいけない雑魚のHPが4章ボスのHPぐらいあったり、それを同時に倒さないと次のターンに復活したり。
やっと本体に攻撃できると思ったら敵のHPが50万とかいうこれまでのボスの3倍ぐらい硬かったりともうめっちゃくちゃ。
これを倒してクリア!と思いきや実はここからが本番。
ここまでレギュラーの4人しか育ててなかった人はここで絶叫することになります。
なんとこの戦い第1形態で4人、第2形態で4人選抜して戦うことになっておりまさに旅の果ての総力戦。
発売当初は多くの人がここで再び2軍のレベリングに奔走することかと思います。
1形態はとにかくタイミングを見計らってブレイクして畳みかけることが大事でしたが第2形態も同様の戦いでありながら
本体をたたく前に倒さないといけない3つの部位のHPが各13万ぐらい。しかも火力、支援、妨害のすべてがすごい勢いで飛んでくるので
長期化させるとどんどん勝ち目がなくなります。さらに運ゲー要素も加わり第1形態を楽々突破できてもこっちが全然ダメなんてことも多々ありました。
そんなこんなで6時間ほどいろんな戦略を練りながら結局最後は個人ブログの攻略記事に頼ってしまったもののクリアできたわけです。
達成感半端ないですね。
最後に
オクトパストラベラー2が出る前にクリアしたい!と約1か月ほど前からプレイし始めてようやくのクリアでした。
正直2のほうが出来がいいんだから2遊べばいいじゃん。と思ってましたが正直さきにこっちを遊んで正解でした。
恐らく2では戦闘のテンポが良くはないことやレベリングのための狩場が少ないことなどが改善されて快適になっていることは間違いないと思いますが
その快適さを味わってここに戻ってこれるかというとたぶん難しかったと思います。
何よりオクトパストラベラーという独自のシステムを持ったゲームでの戦略の立て方や強敵に対する対処法といった要点をあらかじめ知っておくことができたのが大きかったです。
この経験のおかげで恐らく2ではもっとスムーズに進行できるかと思います。今回は結構攻略記事見ながらの進行でしたが2は完全初見なので楽しみですね。
ちなみにオクトラ2はオクトラが終わるまで遊ばないつもりでしたし、
何なら発売にまでに終わらないと思っていたのでオクトラ2は発表当時のティザー以外見てなかったので
クリアしたついでにこれまで公開された分を見てきたのですがなんかすごいことになってますね。
オクトラが霞むというと失礼ですが自分が想像してたよりはるかに表現が進化してます。
発売が待ち遠しいですね。来年発売でしたっけ?
え、明後日????
今回からPS4.5版も出る模様。
今回のレベル上げ作業のことを思うとswitch一択なのですが体験版の感想を見ると
switch版とPS5版で描画の細かさかなり違うみたいなので悩みますね。
今回はPS5版かなぁ....